会社を設立して商売を始めようとする場合、運転資金がどれ位必要か考えなければなりません。

 

本日はこの運転資金について記載していきます。

 

運転資金とは商品の販売代金の入金までに発生する商品の仕入代金の金額を言います。
必要な運転資金の金額は仕入代金の支払タイミングと販売代金の入金タイミングによって大きく変わってきます。

これだけではよくわからないと思いますので具体例で説明していきます。

 

<具体例①>

・A社は商品Bを設立した月に100で仕入れて150で販売した。
・仕入代金は仕入れた月の末日に支払うが、売上代金は売上げた月の翌月末に入金される。

※必要な運転資金の考え方

販売代金150の入金の前に仕入代金100の支払いが発生する。
A社はこの100を自己資金や借入金等により調達する必要がある。
A社が最初に用意すべき資金100を運転資金という。

 

 

<具体例②>

・A社は商品Bを設立した月に100で仕入れて150で販売した。
・仕入代金は仕入れた月の翌月末に支払うが、売上代金は売上げた月の末日に入金される。

 

※必要な運転資金の考え方

販売代金150の入金が仕入代金100より先に行われる。
A社は最初の仕入代金の支払いを売上代金から行うことができるため運転資金は不要となる。

 

いかがでしたでしょうか。
このように事業を始める際に、支払のタイミングと入金のタイミングを計算し、自社の運転資金がどれくらい必要なのか算定してみましょう。

※今回の例では話を分かりやすくするために売上代金と仕入代金のみを例としています。実際は他にも人件費や諸経費、在庫計上分を必要運転資金としてい見込む必要があります。
詳しくは顧問税理士や専門家にご相談下さい。

 

 

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