先日お客様から「会社にはどの位の資金を残しておけば安心できるの?」というご質問を頂きました。

会社に残しておく資金の金額は

これには正直正解はありません。
というのもどれだけ会社に資金を用意しておきたいかというのは経営者の方針によって変わってしまうからです。

ですが一定の目安として「会社の売上の1ヶ月分は残しておくのが良い」と思います。

なぜ1ヶ月分かというと、キャッシュフローが良好(※)な会社であれば、売上の1ヶ月分の資金から仕入代金、諸経費、借入金の返済を行えるため、会社に売上金が全く入ってこないような非常事態が発生しても1ヶ月は会社を存続させることができるからです。
※ここでいうキャッシュフローが良好な会社とは毎月の売上入金の金額から仕入代金や諸々の経費、借入金の返済を行っても資金が残る状態を言います。

それでもたった1ヶ月では不安だという経営者もいらっしゃるでしょう。
その場合は経営者が安心できる資金を残しておくのがいいでしょう。

 

残す資金は多いほどいいのか

ただし、資金を残せば残すほどいいのかというとそうでもありません。

資金を残していても利益は生まれないからです(銀行に預金していても利息はわずかです)。

よって経営者が安心できる資金を残したら、あとは余った資金の使い道を考えるべきです。

例えば
・新たな利益を生む投資の検討
・借入金の早期償還を行い、利息の支払を減らす
・仕入代金を現金払いにする代わりに値引きをしてもらう
等が考えられるでしょう。

 

まとめ

どれだけ会社に資金を残しておくかは正解がありませんが、一般的に売上の1ヶ月分の資金が目安となります。
※経営者が1ヶ月分では安心できない場合はそれ以上でもいいと思います。

しかし資金を残しておいても利益を生むわけではないので、安心できる分の資金を残したら、余った分は利益を生む使い道を考えましょう。

 

 

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