今回は売上の計上タイミングについて記載します。

会社を経営していると当然に売上が発生します。
この売上はどのタイミングで収益として計上されるのでしょうか。

企業会計原則上、売上は商品等の販売が実現した時に認識されるという実現主義の立場をとっています。
商品等の販売が実現する時とは商品を取引先に引き渡した時と考えられます。
また、法人税法の基本通達でも商品等を引き渡した日に収益認識するとあります。

では、引き渡した日とはいつのことを言うのでしょうか?

引き渡しがあった日は、商品を出荷した日、取引先が商品を検収した日、取引先において使用収益が出来ることとなった日等があります。
ただし、必ずしもこれらの方法に限られるわけではなく、その会社が保有する商品の種類や性質、販売契約の内容等を勘案して、会社が合理的と認められる日を引き渡しがあった日とした場合は認めらます。

 

代表的な売上計上基準

 

計上基準 引き渡しのあった日 備考
出荷基準 商品等の出荷日 ・商品を販売する物販業で採用されることが多い基準です。
納品基準 取引先に商品等を引き渡した日 ・取引先から受領した受領印等の日付に基づき売上を計上します。
検収基準 取引先が商品等を検収した日 ・取引先から受領する検収書等の日付に基づき売上を計上します。

※一度決定した計上基準は原則として変更することができません。

 

【参考条文等】
法人税法基本通達2-1-1
法人税法基本通達2-1-2
企業会計原則

 

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