株式会社に法人で出資する場合と個人で出資する場合の税金
株式会社への出資は法人で出資する場合と個人で出資する場合に分けられます。今回は法人で出資した場合と個人で出資した場合の税金を確認していきます。
株式配当を受け取った場合
株式会社から配当を受け取った場合の税金です。
法人として配当を受け取った場合
会社の本業の利益と合算して課税されます(大体30%程度)。
本業が赤字で配当の収益を合算してもなお赤字の場合は税金は発生しません。
個人として配当を受け取った場合
配当に対して20.42%の税金が発生します。
株式を売却して利益がでた場合
株式を売却して利益が出た場合の税金です。
法人として売却した場合
会社の本業の利益と合算して課税されます(大体30%程度)。
本業が赤字で売却益の収益を合算してもなお赤字の場合は税金は発生しません。
個人として売却した場合
売却益に対して20.315%の税金が発生します。
法人と個人どちらで出資した方が税金面で有利か
法人として出資した場合は配当、売却益ともに本業の利益や赤字と合算されるのに対して、個人の場合は一律配当で20.42%、売却益で20.315%の税金が課せられます。
よってざっくりとした有利不利の目安を申し上げると
会社の本業で利益が出ている場合
個人として出資した方が税金面で有利
※法人で利益が出ている場合は利益と合算して大体30%ほどの税金が課されるため
会社の本業が赤字、又は過去に多額の繰越欠損金が発生している場合
法人として出資した方が税金面で有利
※法人の赤字を配当・売却益と相殺できるため
実際のシミュレーションは様々な要因が絡みますので詳細は顧問税理士にご確認下さい。
【参考条文等】
・租税特別措置法第37条の10
・所得税法第182条
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