今回を商品を仕入れてから販売するまでにどれ位の期間保有していたかがわかる棚卸資産回転月数という指標をご紹介します。

商品を仕入れてから販売するまでに在庫としてどれくらいの期間保有していたのかを表すのが棚卸資産回転月数です。

今自社の在庫がどのような状況なのかを把握しようとしても、在庫金額の増減をみるだけでは状況はわかりません。

例えば在庫が増加していても、それが売り上げが好調で必要な在庫を大量に仕入れたためなのか、売り上げが不振で売れ残ったため在庫が増加したのかはわかりません。
しかし棚卸資産回転月数を使用すると在庫の保有期間がわかります。
棚卸資産回転月数が長くなっていれば売上不振による在庫増加、それほど変化がなければ売上げが好調なために必要な在庫を手当てしていると推測することが出来ます。

 

棚卸資産回転月数は短い方が良い

一般的に棚卸資産回転月数が短いということは商品を仕入れてから販売するまでの期間が短いということで効率よく商品販売が出来ていることになります。
逆に棚卸資産回転月数が長い場合は商品を仕入れてから販売までの期間が長く在庫がずっと倉庫に眠っているため、資金面での負担が重くなります。

 

棚卸資産回転月数の計算方法

決算書の貸借対照表から棚卸資産の金額を抽出し、損益計算書から売上高を抽出します。
抽出した棚卸資産の金額を1ヵ月あたりの売上高で割ることで求めることが出来ます。

計算例

・貸借対照表
棚卸資産900

・損益計算書
売上高7,200
1ヵ月あたりの売上高600(7,200÷12月)

・棚卸資産回転月数
900(棚卸資産)÷600(1ヵ月あたりの売上高)=1.5ヵ月(棚卸資産回転月数)
※棚卸資産を保有してから販売までの期間が1.5ヵ月であることがわかります。

 

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