会社の安全性をみる一般的な指標として株主資本比率というものがあります。

今回は株主資本比率の内容と、その算出方法について記載します。

会社の資本は大きく株主資本と他人資本に分けられます。

株主資本は株式を発行して株式市場から直接調達する資金と、企業活動によって蓄積された利益から構成されます。
一方、他人資本は主に金融機関からの借入金や社債による資金調達で構成されます。

株主資本は返済する必要がありませんが、他人資本は他所から借りたものなのでいずれ返済する必要があります。

株主資本比率が高ければ、返済する必要がない安定した資金を確保出来ていることになるので、その会社の安全性は高いとみることが出来ます。

 

株主資本比率の算出方法

株主資本比率は株主資本の金額を総資本で割ることで算出します。

例えば資本金800、借入金600、社債600の会社ですと株主資本800(資本金)、他人資本1,200(借入金+社債)、総資本2,000(株主資本+他人資本)となります。

よって株主資本比率は
800(株主資本)÷2,000(総資本)=40%

となります。

株主資本比率は30%が一つの安全性の目安になると言われています。

しかし実際は業界によってかなりばらつきがあることを考慮し、同業他社の株主資本比率を算定し、その比率を目安に自社の比率と比較を行うことをお勧めします。

 

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