決算書を見てみると利益が出ているのにキャッシュは逆に減っているなんてことはありませんか。
確かに会計上の利益が出ていれば本来、会社のキャッシュは増加するはずです。
しかし現実には会社は利益が出ているにも関わらず、キャッシュは減少するというケースもあるのです。
会計上の利益とキャッシュの増減が一致しないケース
非常に簡単な例として掛け売り上げの場合を考えてみましょう。
例えば当月に5,000円の商品を現金で仕入れて10,000円の掛け売り上げ(翌月回収)をしたとします。
<当月の利益>
10,000円(収益)-5,000円(費用)=5,000円(利益)
<当月のキャッシュの動き>
0円(収益)-5,000円(費用)=△5,000円(キャッシュの動き)
売上代金は翌月回収のため当月はまだ代金が入っていませんが、仕入代金は現金で支払っているため、キャッシュが減少しています。
しかし会計上の利益の計算は売上代金の回収時に売上を計上するのではなく、売り上げた時に売上を計上するので、利益が発生しているにも関わらず、キャッシュは増加していないという減少が起きるのです。
まとめ
このように会計上の収益と費用の認識はキャッシュの入出金に合わせて計上するのではなく、取引が発生した際に計上するため両者にズレが生じるのです。
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